馬影

 

 ずいぶん広く、ずっと先まで続く砂浜。雨が上がったばかりの曇天の空、海も砂浜も全ての境界が曖昧になっていた。よく見ると、海の中には何人ものサーファーが。こういう日の方が、いい波が立つのだろう。彼らに向けてカメラを構えたとき、何か空気が変わるのを感じた。振り返ると、波打ち際を馬が走って来る。1,2…全部で5頭。大人たちの間には子どもの騎手もいた。飛沫のあがる海を背景に連写。いつもは、あまり手にしない一眼レフと300ミリのレンズ。それらを持ってここにいた幸運に感謝しながら…最後にもう一枚シャッターを切った。

 大切なのは、Be there with…そこにいること。こころとともに。

 

 C anon EOS5D MkⅡ EF70-300mm 1:4.5-5.6DO / 千葉、九十九里